【新型コロナ】米感染者が累計3000万人突破-ブラジル死者30万人超
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EU、ワクチン輸出規則を厳格化-相手国の接種・感染状況考慮
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メルケル独首相が謝罪、復活祭前後のロックダウン計画は「誤り」
ブラジルでは新型コロナ感染症(COVID19)による累計死者数が30万人を超えた。死者数は米国に次ぐ世界2番目の多さとなっている。
欧州連合(EU)は新型コロナワクチンの輸出を停止する権限を拡大した。欧州委員会のフォンデアライエン委員長は声明で、「EU市民への迅速で十分なワクチン配布を確実にする必要がある」と主張。感染第3波の中で、同盟国や製造会社とのあつれきが強まりそうだ。EU加盟国首脳は25日のサミットで、新たな権限について協議する。
EU、コロナワクチン輸出規則を厳格化-相手国の接種と感染状況考慮
ドイツのメルケル首相は、イースター(復活祭)前後の5日間に厳格なロックダウン(都市封鎖)を実施する計画を撤回した。批判が大きく広がり、ウイルス対策の後退を余儀なくされた。政府は感染拡大を食い止める代替策を検討中だと、政府報道官は話した。
メルケル独首相が謝罪、復活祭前後のロックダウン計画は「誤り」 (2)
イタリアのドラギ首相は欧州の同盟国に対し、欧州大陸のワクチン生産網構築によって「戦略的自治」を確保することを提案した。ポーランドでは、新規感染者数が過去最多を記録した。
ドイツのビオンテックは、香港とマカオが同社製ワクチンの接種を一時的に停止したことを踏まえ、調査を開始したと明らかにした。シンガポールは、オフィス復帰を促すため職場の制限措置を緩和するほか、各種集会の制限も緩和する。
米ジョンズ・ホプキンズ大学がまとめたデータによると、世界の感染者数は1億2450万人を超え、死者は273万人を上回った。ブルームバーグのワクチン・トラッカーによれば、世界全体のワクチン接種は計4億8600万回を超えた。
アイスランドはこれまでの新型コロナ対応が高評価を得ているが、英国型の変異株による新規感染の急増を踏まえ、制限措置を強化する。期間は3週間。
英国で1077人のコロナ患者を対象に行われた調査によると、入院した患者の10人中7人は退院後5カ月でも全快していなかった。最も多い後遺症は筋肉痛や倦怠(けんたい)感、睡眠の質の低下などで、調査対象の4分の1は不安やうつの症状を訴えた。
原題:EU Tightens Vaccine Rules; Merkel Scraps Lockdown: Virus Update、U.S. Cases Top 30 Million; Brazil’s 300,000 Deaths: Virus Update(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-24/QQHT5FDWLU6J01