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英 新型コロナの新たな変異種“感染力7割増” ロンドン事実上のロックダウンへ

変異部分が23ヵ所と非常に多い、細胞に入り込む働きに関係するタンパク質に変異
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 イギリス政府は、国内で確認された新型コロナウイルスの新たな変異種について、感染力が最大70%ほど強い可能性がある、と明らかにしました。

ジョンソン首相は19日、臨時会見で新型コロナの変異種について初期の分析結果として、次のように述べました。

「不確定なことは多いのですが、新たな変異種は従来のものと比べて感染力が最大で70%強い可能性があります」(ジョンソン首相)

会見に同席したヴァランス首席科学顧問は「ウイルスは常に変異を続けるもの」だとした上で、この新たな変異種については変異した部分が23か所と非常に多く、細胞にとりつき入り込む働きに関係する部分に変異が見られると明らかにしました。

この変異種は9月半ばにロンドンや南東部に出現し、今月中旬にはロンドンの新型コロナ症例の6割以上を占めるまでに急速に拡大しているということです。ただ、重症化率や死亡率が高くなったりワクチンやこれまでの治療の有効性に影響したりする証拠はないとしています。

「論理的にはウイルスの変異が免疫反応の一部に影響することはあり得ますが、今のところこの変異種についてはその傾向は見られません」(ヴァランス首席科学顧問)

変異種の影響で入院患者数が増えていることを受け、これまで警戒レベルが最高の「3」だったロンドン、イングランド東部および南東部は、20日から新設されたさらに上の警戒レベル「4」に入れられ、事実上のロックダウン状態に置かれました。生活必需品以外を売る店舗が閉まるため、ロンドンでは19日、滑り込みでクリスマス・プレゼントを求める買い物客の姿が見られました。

「今もたくさんの人がこの通りを歩いているし、感染率が上がっているならロックダウンするしかないですよ。残念ですけどね」(ロンドン市民)
「動揺していますけど、しょうがないです」(ロンドン市民)

さらに・・・。
「新たな変異種が持ち得るリスクを考えると、心苦しいことですが、クリスマスを計画どおりに過ごすことは不可能です」(ジョンソン首相)

これまでイギリス政府はクリスマス前後の5日間に限って特定の3世帯まで会えるように行動制限を緩和することを明らかにしていましたが、警戒レベル「4」の地域ではこれをとりやめ、それ以外の地域でも制限緩和は25日の一日に限られることになりました。親族などで集まろうとしていた人たちは、計画の変更を余儀なくされます。

なお、同じ会見でジョンソン首相は「これまでにイギリスで35万人がファイザー社などが開発した新型コロナワクチンの1回目を接種した」と明らかにしました。

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4156091.html

 

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